五木源住宅で使われる木材は、五木の森で大切に育てられた木を葉枯らし乾燥材として提供しています。 葉枯らし乾燥とは山で木を伐採した後に、枝葉を付けたまま山に3か月以上置いて自然乾燥させる手法で、運搬コスト低減を主な目的として昔はよく行われていました。 現代ではトラックの発達や生産性重視の方向性により一部でしか行われなくなっています。 しかしながら、葉枯らし乾燥には木の特性を最大限に生かす大きな効果があるため、 五木源住宅には良質に育った木を厳選。
葉枯らし乾燥材の効果
葉枯らし期間中に木材の成分が変わり、香りが良くなるとともに木材の赤身が深色化し、艶のある鮮やかな色合いになります。 この効果を残すために製材後も高温乾燥を行わず、約1年間の天然乾燥を行っています。一般的な流通材は約100℃の高温で急速に乾燥させたもので、 伐採から最短で10日ほどで商品となっています。高温乾燥材は樹脂成分が抜け、黒ずんだり、黄色がかったりしますが、 葉枯らし天然乾燥材では中心部が鮮やかなピンク色となり、周辺部も本来の明るい白さを維持します。 また、樹脂成分が残ることによって家の部材となった後もカビや虫に対して強さを維持します。
また、葉枯らし天然乾燥は強度面においてもメリットがあります。葉枯らし天然乾燥材では乾燥過程で木材の表面に割れが入るのに対し、 高温乾燥材では表面に割れが見られないものの内部に割れが発生することがあります。表面の割れは強度低下を引き起こしませんが、 内部の割れは木材同士をつなぐ継手仕口の強度低下に悪影響を与える可能性が指摘されています。
五木産材の葉枯らし季節
機械乾燥が発達した現在では1年を通して木材の伐採が行われますが、 葉枯らし乾燥では木材にとって一番適した切り旬である11月~12月に伐採します。 その後、約4か月ほど山で乾燥させ、3月~5月に山から製材所に運びます。 伐採期間を限定することにより在庫量が増えてしまいますが、高品質の木材として提供するために期間を絞って提供しています。
五木源住宅では、産直の木材流通システムを独自に構築しました。
これまでの木材の市場流通(製品市場、木材卸・小売業者)を合理化することで、
お客様に良質な木材を適正な価格で提供することが可能になりました。
森林整備、素材生産、木材加工、設計・建築、実績豊富な各分野のプロが「五木源住宅」協定者として連携することで、
産直の良材の良さを住みごこちで実感できるような「ごきげんな家」づくりを追求しています。
2009年3月、五木村森林組合はSGEC「森林認証システム」を取得しました。
SGEC認証は、国際的な基準をクリアした持続可能な森林であることを示す、日本の林業団体・環境NGOによって発足した認証システムです。
これは「健やかな森林を管理」「産地を明示した信頼ある木材の産出」「高度な森林情報管理体制を有する」団体であることを意味します。
»「品質保証」 五木村森林組合
また五木源住宅では「地産地消」の精神で、ウッドマイルズ(木材の輸送距離)にも高い意識を持っています。
木材の移動距離の短縮は、運搬車から排出されるCO2を抑え、環境負荷を軽減しています。
環境と人にやさしい家づくりがお客様の共感を生み、その思いから生まれた収益によって、また新しい森林が育まれていく…
五木源住宅の普及によって、自然と人の明るい未来が拓けてくることを、五木源住宅協定者一同願っています。