森の健康診断
10月13日、14日の二日間、兵庫県の丹波に行って参りました!
木材コーディネート基礎講座の一環で、実際に山に入り、
『森の健康診断』を行いました。
森の健康診断とは、人工林の健康状態を身近な
道具を用いて診断できるもので、楽しみながら調査ができました!
主に使用する道具はスケール巻尺、釣り竿、それから尺蔵
と呼ばれるものです。
多くの木の中から中心木(林の中で2~3番目の太さで、
上層に達していて、まっすぐで傷や病気のない木)を
決めて、幹の1.3m高さにテープを巻きます。
それから調査枠(5×5㎡)を張り、斜面の向きと傾斜角
を調べます。
その後、調査枠内の落葉層、腐植層、草と低木がどれだけ
覆っているか、またその種類などを調べます。
林分形状比を求め、適正な林分の混み具合はどれくらい
なのかを数値化します。
こうして、その林の混み具合が適正なのか過密、超過密
なのか判断します。
(林分形状比が75~80以下であれば健全な林分)
山に入る前になぜ間伐が必要なのか?木の成長は二種類
に分かれるなどを、座学で学んだあと山に入り、調査を
行いました。
ちなみに、なぜ間伐が必要なのか?簡単に説明致しますと
1.まっすぐな木が育つ。
2.立木にも林地にも光が行渡る。
3.雑草や広葉樹が育ち、大雨などで土が流れ出す事を、
防ぐ。
などです。
木の成長についても簡単にふれておきます。
木の成長には二種類あり、主に土壌によって成長が変わる
『樹高成長』と、光合成(陽の光)によって成長が変わる
『肥大成長』があります。
調査の一環で、森に生える雑草の種類や特徴なども学び、
豊かな自然を堪能しながら、楽しい時間を過ごすことが
出来ました。
山に入る前の座学風景
森に生える様々な草木を、丁寧にご説明頂きました。
夜の座学風景
植野