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ゴキゲンの輪

山尾さんYamao

五木村山村活性化協議会
山師

小さい頃から父親の山仕事を見て育ち、現在は山師として仕事をしている。

木を伐することが環境を守る。

五木村森林組合が管理する人工林では、1haあたりに3000本もの苗木が植えられます。 その後、数年ごとに樹勢の弱い育成木(杉桧など)を間引いたり、成長を阻害する雑木を伐採します。 成長に合わせて育成木の間隔を調整し、原木として伐採されるまでこれを続けていくのが間伐という作業です。 せっかく植えた杉や桧をなぜ間引きしてしまうのか? それは、これら樹木は、密集して植えると競い合ってまっすぐ育つからです。

また、間伐は環境の保全にも大きな役割を持ちます。木と木の間隔が密すぎると地表に日光が届かず、足元の下草や低木が育ちません。 草木が根を張らない地表に雨が降ると山の表土が流れ出し、落石の多い危険な山になってしまいます。 山が水を吸収する機能は、裸地の2倍とも言われています。 この機能が低下すれば、下流域に大雨による水害を引き起こしたり、土砂が押し流されることで漁業への悪影響をもたらします。

日光が地面まで届き、足元に草木がバランスよく生い茂った森林であることは、 森林の資源価値を高めるばかりでなく、生態系や環境の保全に繋がっているのです。私たちは、山師として自分の仕事とその仕事が及ぼす影響までしっかり考えて取り組まなければならないと思います。そして、次の世代の森林を育てて行くのが最も大切な使命だと考えています。